見返りを考えずに、人に分け与えることは後々良いことをもたらすでしょう。損して得取れと言いますが、人へ愛情を示すことは良いことです。結婚に良いタイミングです。
山沢損の運勢は中吉です。
「願い事」:今は叶わないが、想いが通じる時は来る。
「商売」:今は損をしてもやがて戻ってくる。
「相場」:安めだが、上昇する。
「受験」:今回はダメだが、次は大丈夫。
「病気」:すぐには治らないが、しっかり体を休めれば快方へ向かう。
「就職」:だめ。
「恋愛」:真っ直ぐな想いが伝わる。
「天気」:安定する。
「開業」:最初は損失が出るが、のちにうまくいく。
「転職、転居」:無理は禁物。
「失物」:すぐは出てこないが、そのうち。
「方角」:西、北東
山沢損の概要
「損」という字はいい印象はありませんが、ここでは人のために自分の蓄えを差し出すことを指しています。投資のような感覚で、将来的には自分にとって何らかのプラスになります。
自分にとっては損かもしれませんが、もらった相手にとっては益になります。これは巡るものなので、別の機会にはあなたが益、相手が損になるかもしれません。お金を出さずに儲けることはできませんから今の出費は未来のため、人のためと考えれば良いのです。
山沢損の爻辞
解は、西南によろし。往くところ無なければ、それ来復して吉なり。往くところ有れば、夙(はや)くするときは吉なり。
彖に曰く、解は、険にして以って動く。動きて険より免るるは解なり。
解の西南によろしとは、行きて衆を得るなり。それ来復して吉とは、すなはち中を得ればなり。往くところ有れば、夙くするときは吉とは、行けば功有るなり。
天地解けて雷雨おこり、雷雨おこりて百花草木皆甲拆(たく)す。解の時、大いなるかな。
象に曰く、雷雨おこるは解なり。君子以って過を赦し、罪を宥(なだ)む。
初六:咎なし。
象に曰く、柔剛の交わりは義として咎なきなり。
九二:田(かり)して三狐を獲(え)、黄矢を得たり。貞なれば吉なり。
象に曰く、九二の貞吉は中道を得ればなり。
六三:負い且つ乗り、寇の至を致す。貞なれど吝なり。
象に曰く、負い且つ乗るとは、また醜(は)ずべきなり。我より戎を致す。また誰をか咎めん。
九四:而(なんじ)の拇(おやゆび)を解く。朋至りてここに孚(まこと)あり。
象に曰く、而の拇を解くとは、いまだ位に当たらざればなり。
六五:君子、維(これ)解くことあらば、吉なり。小人に孚(まこと)あり。
象に曰く、君子、解くことあるとは、小人退くなり。
上六:公もって隼を高塀の上に射る。これを獲てよろしからざるなし。
象に曰く、公もって隼を射るとは、もって悖(もと)れるを解くなり。
山沢損の爻辞解説
「初爻変爻」:出費やトラブルに見舞われ嫌になるかもしれませんが、とにかく今は黙って従いましょう。のちにいいことがあります。
「二爻変爻」:今は積極策は禁物です。やるべきことをやりましょう。投資などはだめ。
「三爻変爻」:誰かと一緒に物事に取り組むよりも、一人の方が良いです。一人だとつながりが増え、複数だと仲間割れが起こりそうです。あれこれ手を出すのもやめましょう。
「四爻変爻」:トラブルに見舞われているようであれば解消します。
「五爻変爻」:非常に良い状態です。意外なラッキーに見舞われるか、思ったよりうまく行ったということがあります。油断はだめです。
「六爻変爻」:これまで費やした分が戻ってきてプラスになるでしょう。自分よりも他人のためを忘れずに。