山雷頤

山雷頤

いい状態を安定させるタイミングです。食事や発言など口から出たトラブルに悩まされる可能性があります。

山雷頤の運勢は中吉です。

「願い事」:努力次第で叶う。
「商売」:普段の心がけでうまくいくか決まる。
「相場」:パッとしない。
「受験」:パッとしない。
「病気」:気の緩みが病を長期化させる。口に関することに注意。
「就職」:だめ。
「天気」:荒れがち。
「旅行」:食事に注意。
「転職、転居」:一旦待った方が良い。
「失物」:近くにあるが出てこない。
「方角」:東、東北

山雷頤の概要

「頤(い)」とはあごの部分を指し、口や言葉に関わる部位です。この卦においては養うことを指し、家族や教養、肉体、組織など様々な対象があります。注意すべきは養い方や、養う対象です。しっかり養うことで発揮できる力が安定するでしょう。

立派な人物は言動に注意し、食事にも気を使うものです。口に関するトラブルに見舞われないように気をつけましょう。

山雷頤の爻辞

頤は、貞なれば吉なり。頤を観て自ら口実を求む。

彖に曰く、頤は貞なれば吉なりとは、正を養えば吉なるなり。頤を観るとは、その養うところを観るなり。自ら口実を求むとは、そのみずから養うところを見るなり。
天地は万物を養い、聖人は賢を養いてもって万民に及ぼす。頤の時大いなる哉。

象に曰く、山下に雷あるは頤なり。君子もって言語を慎み、飲食を節す。

初九:爾の霊亀を捨て、我を見て頤(おとがい)を朶(た)る。凶なり。
   象に曰く、我を見て頤を朶るるは、また貴ぶに足らざるなり。
六二:顛(さかしま)に頤(やしな)わる。経(つね)に払(もと)れり。丘において頤わる。往けば凶なり。
   象に曰く、六二の往きて凶なるは、行きて類を失えばなり。
六三:頤(やしない)に払(もと)る。貞なれども凶なり。十年用うるなかれ。利(よ)ろしきところなし。
   象に曰く、十年用うるなかれとは、道大いに悖(もと)ればなり。
六四:顛(さかしま)に頤(やしな)わるも吉なり。虎視眈々、その欲逐逐たれば、咎なし。
   象に曰く、顛に頤わるるの吉なるは、上の施し光(おお)いなればなり。
六五:経(つね)に払(もと)る。貞に居れば吉なり。大川を渉るべからず。
   象に曰く、貞に居るの吉なるは、順にしてもって上に従えばなり。
上九:由(よ)りて頤(やしな)わる。厲(あや)うけれども吉なり。大川を渉るに利ろし。
   象に曰く、由りて頤わる、厲うけれども吉なりとは、大いに慶びあるなり。

山雷頤の爻辞解説

「初爻変爻」:隣の芝生は青いと言いますが、他人を羨んで失敗する危険があります。自分に自信を持ち、気移りしないことが大切です。

「二爻変爻」:周囲からの支援が得られない可能性があります。頼む相手を含めて、状況を見直しましょう。

「三爻変爻」:動いてもいいことがありません。どん詰まりの状況ですので、静かに時を待つしかないでしょう。

「四爻変爻」:運気が上向きになります。ことを進めましょう。

「五爻変爻」:一歩引いた立場で危険を回避するべきです。新しい物事に取り組むのはダメです。

「六爻変爻」:周囲の人があなたを頼ってきます。大変さもありますが、良い方向に向かいます。

口に関わる余談ですが、虎視耽耽、其欲逐逐といいます。虎が獲物を狙う姿を現した表現ですが、彼らが狙うのは自分より弱い兎のような獲物です。つまり虎は自分より弱い獲物に養われていると言えます。本来上位のものが下位のものに頼るのは良くないと言われますが、虎のように必死になって獲物を得ようという姿勢であれば、咎められる必要はないという考え方もあります。

強者が弱者を支配する際に、遊び半分で服従させられたり食われたりしたのでは、下のものも黙ってはいません。革命や蜂起が起きるでしょう。ですので、虎視耽耽、其欲逐逐という必死に支配に臨む姿勢が求められるのです。

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