恋愛は心を動かし、感受性を高め、喜びを大きくします。運気も上昇し、順風満帆です。ただし、感動や喜びを感じる対象が正しいものであるかどうかには気をつけましょう。
沢山咸の運勢は中吉です。
「願い事」:叶う。正しい心が大切。
「商売」:利益が上がる。不正は災いを招く。
「相場」:上昇傾向。
「受験」:うまくいく。
「病気」:全快する。
「就職」:できる。
「恋愛」:叶う。ただし勢いではうまくいかない。
「天気」:曇り。
「旅行」:良い。気の緩みに注意。
「開業」:良い。
「転職、転居」:良い。
「失物」:しっかり探せば見つかる。
「方角」:西、東北
沢山咸の概要
「咸(かん)」は感動や感受性の感です。心が共鳴し合い、行動もリンクします。男女の恋愛において「咸(かん)」がよく現れます。元々は神への願いが通じたことを指しています。
この卦においては、何事も進むスピードが早いです。いいことも悪いことも非常にスピーディーに展開します。正しいことに心を動かされているかも注意しましょう。
沢山咸の爻辞
咸は、享(とお)る。貞(ただ)しきに利(よ)ろし。
女を娶(めと)るは吉なり。
彖に曰く、咸は感なり。柔上りて剛下り、二気感応してもってあい与(くみ)するなり。止まりてよろこび、男は女に下る。ここをもって享り、貞(ただ)しきに利(よ)ろしく、女を娶(めと)るは吉なり。
天地感じて万物化生し、聖人人心を感ぜしめて、天下和平なり。その感ずるところを見て、天地万物の情見るべし。
象に曰く、山上に沢あるは咸なり。君子もって虚にして人に受く。
初六。その拇(おやゆび)に感ず。
象に曰く、その拇に感ずとは、志外にあるなり。
六二。その腓(こむら)に感ず。凶なり。居れば吉なり。
象に曰く、凶なりといえども居れば吉なりとは、順(したが)えば害あらざるなり。
九三。その股(もも)に感ず。執りてそれ随う。往くときはそれ吝なり。
象に曰く、その股に感ずとは、また処(とど)まらざるなり。志は人に随うにあり、執るところ下(ひくき)なり。
九四。貞なれば吉にして悔亡ぶ。憧憧として往来すれば、朋のみ爾(なんじ)の思いに従う。
象に曰く、貞なれば吉にして悔亡ぶとは、いまだ感に害せられざるなり。憧憧として往来するは、いまだ光大ならざるなり。
九五。その晦(せしじ)に感ず。悔なし。
象に曰く、その晦に感ずとは、志末なるなり。
上六。その輔頬舌に感ず。
象に曰く、その輔頬舌に感ずとは、口説を滕(あ)ぐるなり。
沢山咸の爻辞解説
「初爻変爻」:感じるものはあるが、まだ弱い。焦りは禁物です。
「二爻変爻」:性急に事を進めるべきではありません。一旦ストップしましょう。
「三爻変爻」:人からの影響で右往左往すると失敗します。男女問題に注意です。
「四爻変爻」:優柔不断や目的が定まらない事で、物事の進捗が悪くなることに注意しましょう。
「五爻変爻」:無理は禁物です。慎重に振舞いましょう。
「六爻変爻」:発言には細心の注意を払いましょう。
組織においてはリーダーの感じるところは日頃の振る舞いに現れます。リーダーの振る舞いから部下たちは感じ取ることができます。自身のなさ、決断力のなさは態度に現れ周囲に伝わってしまいます。
常に問題を気にかけ上の空でいるリーダーは、組織全体を不安にさせてしまいます。自信を持って組織を引っ張っていくためには、まずは堂々とした態度を日頃から心がけなければなりません。