火山旅

火山旅

馴染みのない異国を旅する旅人は不安や孤独に苛まれます。物事がうまく進まないことが多いものの、慎重を期すれば少しは進みます。自分を取り巻く環境に変化が訪れるでしょう。油断大敵を引き締めましょう。

火山旅の運勢は小吉 です。

「願い事」:大したことないことは叶う。欲張ってはだめ。
「商売」:欲張ってはだめ。
「相場」:安定しない。
「受験」:だめ。
「病気」:安定せず気を抜けない。。
「就職」:しばらくはだめ。
「恋愛」:気持ちのすれ違いでうまくいかず。
「天気」:崩れ気味。
「旅行」:良い。
「開業」:注意深く進めれば良い。
「転職、転居」:注意深く進めれば良い。
「失物」:見つからない
「方角」:東北、南

火山旅の概要

「旅」というと楽しいもの、娯楽をイメージしますが、昔はそんなに楽しいものではありません。行路の情報も少なく、交通手段も徒歩か馬か船、宿泊予約など当然できませんし、道中は追い剥ぎや盗賊が待っています。ですのでこの卦は、孤独で不安な状態を表しています。助けを得られにくく、情報もなく、十分に何かが足りるということはなく、苦労の連続でしょう。一方学問に関しては悪くない運勢です。遊学という言葉があります。

火山旅の爻辞

旅は、小しく亨(とお)る。旅には貞(ただ)しければ吉なり。

彖に曰く、旅は、小しく亨(とお)る。柔、中を外に得て、剛に従う。止りて明につく。ここをもって小しく亨り、旅には貞(ただ)しければ吉なるなり。
旅の時義、大いなるかな。

象に曰く、山上に火あるは旅なり。君子もって明かに慎んで刑を用いて獄を留めず。

初六:旅して瑣瑣(ささ)たり。それその災いを取るところなり。
   象に曰く、旅して瑣瑣たりとは、志窮して災いあるなり。
六二:旅して次(やど)に即(つ)き、その資(かね)を懐(いだ)き、僕童の貞を得たり。
   象に曰く、僕童の貞を得たりとは、終に尤(とが)無きなり。
九三:旅してその次(やど)を焚(や)かれ、その僕童を喪(う)しなう。貞しけれども厲(あやう)し。
   象に曰く、旅してその次を焚かるとは、亦もって傷(いた)まし。旅をもって下に与(くみ)す。その義、喪しなうなり。
九四:旅して于(ここ)に処(お)り、その資斧を得たり。我が心快(こころよ)からず。
   象に曰く、旅して于に処るとは、いまだ位を得ざるなり。その資斧を得たりとは、心未だ快ざるなり。
六五:雉を射て、一矢失う。終にもって誉命あり。
   象に曰く、終にもって誉命ありとは、上におよぶなり。
上九:鳥その巣を焚(や)かる。旅人先には笑い、後には号(な)き叫ぶ。牛を易(さかい)に失う。凶なり。
   象に曰く、旅をもって上にあり、その義焚かるるなり。牛を易に失うとは、終にこれを聞くことなきなり。

火山旅の爻辞解説

「初爻変爻」:いろいろ小さな苦労もありますが、あまり深刻になってはいけません。無理も禁物です。

「二爻変爻」:懐に余裕があり、仲間にも恵まれるでしょう。一時的ですが、楽しい時を過ごせます。

「三爻変爻」:事故や災害に注意しましょう。損害を小さく抑える努力が必要です。外に向けて動くのはおすすめできません。

「四爻変爻」:一時的にうまくいったと思っても長続きせず、焦る気持ちが増します。のんびり構えましょう。

「五爻変爻」:いくばくか損失は出つつも、成果もあげられる時です。

「六爻変爻」:最初は良くても、慢心や油断で最終的に泣きを見ることになります。

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