善や正義があるところを進むことを心がけましょう。炎は何かに燃え移ることで輝きます。見通しを立てたり判断をするのに苦労があるため、行動には慎重さが求められるでしょう。
離為火の運勢は中吉です。
「願い事」:真摯な態度で取り組めば叶う。
「商売」:焦りは禁物だが、商機あり。
「相場」:上昇傾向。
「受験」:注意深く励めばうまくいく。
「病気」:しっかり治療すれば全快する。
「就職」:できる。
「恋愛」:一時の火遊びはやめておくべき。勢いではうまくいかない。
「天気」:晴天。
「旅行」:良い。気の緩みに注意。
「開業」:良い。しっかり準備を。
「転職、転居」:良い。
「失物」:しっかり探すべき。
離為火の概要
「離」は離れるではなく「つく」ということを表します。火が何かについて光を放つ様子は美しく、人間の生活に欠かせません。しかし、同時に火災の危険とも隣り合わせ。ですのでこの卦が表すのは「危険への警告」です。美しいからといって目が眩んではいけませんし、むやみに弄ぶのも禁物です。
離為火の爻辞
離は、貞(ただし)きに利(よ)ろし。亨(とお)る。牝牛を畜えば吉なり。
彖に曰く、離は麗(り)なり。日月は天に麗(つ)き、百穀草木は土に麗(つ)く。重明もって正に麗(つ)けば、すなはち天下を化成す。
柔、中正に麗(つ)く、故に享る。ここをもって牝牛を畜えば吉なるなり。
象に曰く、明ふたたび作(おこ)るは離なり。大人もって明を継ぎ、四方を照らす。
初九。履(ふ)むこと錯然(さくぜん)たり。これを敬すれば咎なし。
象に曰く、履むこと錯たるの敬は、もって咎を辟(さ)くるなり。
六二。黄離、元吉なり。
象に曰く、黄離元吉とは、中道を得ればなり。
九三。日昃(かたむ)くの離なり。缶(ほとぎ)を鼓(う)ちて歌わず。則(すなは)ち大耋(だいてつ)の嗟(なげき)あり。凶。
象に曰く、日昃くの離は、なんぞ久しかるべけんや。
九四。突如それ来如たり、焚如たり、死如たり、棄如たり。
象に曰く、突如それ来如たりとは、容(い)れらるるところなきなり。
六五。涕(なみだ)を出し沱若(たじゃく)たり。戚(いたみ)て嗟若(さじゃく)たり。吉なり。
象に曰く、六五の吉は王公に離(つ)けばなり。
上九。王もって出征す。嘉(よき)ことあり。首を折る。獲(と)るものその醜に匪(あら)ず。咎なし。
象に曰く、王もって出征すは、もって邦を正すなり。
離為火の爻辞解説
「初爻変爻」:周囲はまだ暗く、動き出すのは危険です。完全に夜が明けるのを待ってから行動開始しましょう。
「二爻変爻」:日が高く昇り、運気もいいです。物事を一気に進める絶好の時です。
「三爻変爻」:日没のような、運気が衰えるタイミングです。物事を進めるより区切りをつけるべきです。
「四爻変爻」:運気が滞り何をしてもうまくいかなくなります。突然のトラブルも発生するでしょう。
「五爻変爻」:悲しい出来事が起こり、苦労が絶えません。先輩や年長者に問題解決の知恵を借りましょう。
「六爻変爻」:問題解決のために、リスクを承知で思い切った態度に出るときかもしれません。
80歳の老人が若者と同じ感覚で頑張っていても辛いばかりです。夕日は赤く強く燃えているように見えても実際は沈み行くところ。余生を楽しく過ごすことを考えれば良いのです。そうでないと年をとったことを嘆くばかりになり、つまらない毎日になってしまいます。