垂れ込めた雲が陽の光を遮るように、マイナスのパワーがプラスを妨げている状態です。何をやってもうまくいかない時期ですが、雨のち晴れとも言います。運気が開くまで待てば良いのです。
風天小畜の運勢は吉です。
「願い事」:邪魔が入るが、しばらく待ったのち叶う。
「商売」:邪魔が入るので、タイミングを待て。
「相場」:動かず待つが吉。
「受験」:良くない。
「病気」:長期化する。
「就職」:しばらく無理。
「天気」:曇りのち雨
「旅行」:様々な障害が発生するため見直すべし。
「開業」:様々な障害が発生するため見直すべし。
「転職、転居」:様々な障害が発生するため見直すべし。
「失物」:出にくいが、日を改めて探せば見つかる
「方角」:東南、北西
「色」:白、青、緑
風天小畜の概要
畜は留められるという意味があり、「小畜」の解釈は様々考えられます。少し思い通りにならない、つまらないことのために物事が進まない、小銭はたまるなど。また、絵のモチーフが大勢の男性に囲まれる女性なので、男女のトラブルも暗示しています。
全体的に物事が停滞する状況があるため、無理せず時期を待つことです。気が熟するのを待つ間、できる努力をしておきましょう。
風天小畜の爻辞
小畜は亨(とお)る。密雲あれど雨降らず、わが西郊よりす。
彖に曰く、小畜は柔、位を得て上下これに応ずるを小畜という。健にして従い、剛中にして志行わる。すなわち亨(とお)るなり。
密雲あれど雨降らずとは、往(い)くを尊ぶなり。わが西郊よりすとは、施しいまだ行われざるなり。
象に曰く、風天上を行くは小畜なり。君子は以って文徳をよくす。
初九:復(かえ)ること道による。何ぞそれ咎あらん。吉なり。
象に曰く、復ること道によるとは、その義吉なるべし。
九二:牽きて復る。吉なり。
象に曰く、牽きて復りて中に在り、また自ら失わざるなり。
九三:輿(くるま)輻(とこしばり)を説(と)く。夫妻反目す。
象に曰く、夫妻反目すとは、室を正すこと能(あた)わざるなり。
六四:孚(まこと)あり。血(いたみ)去り惕(おそれ)出づ。咎なし。
象に曰く、孚あり、惕出づとは、上、志を合わせばなり。
九五:孚ありて連如(れんじょ)たり。富その隣と以(とも)にす。
象に曰く、孚ありて連如たりとは、独(ひと)り富めるとせざるなり。
上九:既に雨ふり既に処(お)る。徳を尚(たっと)びて載(み)つ。婦は貞なれども厲(あやう)し。
月望に幾(ちか)し。君子も征けば凶なり。
象に曰く、既に雨ふり既に処るとは、徳積みて載てるなり。君子も征けば凶なりとは、疑わしきところあればなり。
風天小畜の爻辞解説
「初爻変爻」:物事が思うように進みませんが、まあ仕方ないと思えば良いです。無理に進むのは禁物です。
「二爻変爻」:人の声には耳を傾けて、とにかく落ち着くことが必要です。
「三爻変爻」:急いてはことを仕損じます。夫婦、友人などのトラブルに注意しましょう。
「四爻変爻」:努力が認められますが、妬みや嫉み、逆恨みを買う危険があります。
「五爻変爻」:人と協力したことで、成果が出ます。恩恵はみんなで分配しましょう。
「六爻変爻」:これまでの問題は解決しますが、これ以上この事柄に関わるのはやめたほうが良いでしょう。キリよく終了にするのが吉です。