パワースポットとはどういうもの?
最近、メディアでも「パワースポット」にまつわる特集をされる機会が増えており、これまで興味がなくとも新たに関心を惹かれた人も多いのではないでしょうか。
例えば自宅近くの何気ない場所であっても、パワースポットであると聞けば、足を運んでみたいと思うようになるかもしれません。
ところで、パワースポットとはどのような場所を指すのか、あなたは説明できますか?
パワースポットは歴史のある言葉で表すなら「霊場」というような言い方ができ、自然の力や磁力などが関係し、エネルギーに満ちている場所のことです。
エネルギースポット、スピリチュアルスポットと呼ばれる場合もあります。
どのような言い方であっても、強いパワーがもらえる神聖な場所であることには変わりません。
パワースポットはいつからある?
パワースポットという言葉そのものの歴史はあまり長くありません。
しかし、さまざまな場所が独自のパワーを持っている、という考え方そのものには歴史があり「心霊主義」と呼ばれています。
そもそもパワースポットという言葉が一般的に使われるようになったのは、1990年代。
超能力者の清田益章がエネルギーを受け取れる場所のことを、パワースポットと表現したのです。
そのあとさらに風水が人気を集めはじめたことも、パワースポットがますます注目されることにつながりました。
さらに2000年代には、聖地巡礼がブームになりました。
聖地巡礼では全国各地に点在するスポットへ足を運び、特別なパワーを得ることが主な目的です。
そして2010年に差し掛かるころには多様なメディアでパワースポットが紹介されるのはもちろんのこと、実際全国的に参拝客が増えるなど変化が見られるようになりました。
旅行会社では、パワースポットを訪れたいと考えている人をターゲットにしたツアーも登場するなど、多くの人にとって魅力のある場所となったのです。
パワースポットの魅力
世代も性別も問わず人気を集めるパワースポットですが、具体的にどのような魅力があるのでしょうか。
第一にイメージされるのが、パワースポットを訪れれることによって強いパワーを得ることができる、またそれによってご利益を得られるということではないでしょうか。
世界的に、経済や環境などの問題が起き、深刻化することによって「自分の力ではどうにもできない」と考える人が増えたこともパワースポット人気につながるのでしょう。
パワースポットへ頻繁に足を運んでいる人は、リラックスできる、癒される、疲れを忘れられる、病気などの身体的な悩みが緩和される、と語ります。
このように、パワースポットの独特なパワーが、現代に生きるさまざまな活力を与えてくれているのです。
仕事や家庭、人間関係のトラブルに悩み、心身ともに疲れている人が多いからこそパワースポットを求める人が増えているのかもしれません。
パワースポットに期待できる効果
ところで、パワースポットを訪れることによって、具体的にどんな効果が期待できるのでしょうか。
一般的にパワースポットは、その場に滞在するだけでパワーをもらうことができ、次のような恩恵を受けられると言われています。
・エネルギーが湧いてくる
・人が本来持っている、自己治癒能力を高めることができる
・これまでに受けたネガティブなエネルギーを浄化できる
・疲れや緊張、ストレスを癒し、リラックスできる
中には、人がもともと持っている潜在能力を引き出す場所もあると言われています。
このように、パワースポットの力はあなたがもともと持っていながらうまく使いこなせていないパワーや勇気、運気などを引き出せる場所なのです。
パワースポットが持つ特徴
ここからは、パワースポットの特徴やどんな場所なのか、解説していきましょう。
日本全国に点在するパワースポットですが、次のような特徴が共通している傾向にあります。
・自然豊か
・近くに川や泉など水の流れる場所がある
・山の中にある
・鉱物が採れる場所にある
・古来より受け継がれており、歴史がある
パワースポットの多くはこれらの特徴に当てはまる、もしくは複数の要素を兼ね備えています。
また、磁場の影響も受けていると考えられ、特に格式の高い神社仏閣などは磁場の強い地域に密集している傾向にあります。
パワースポットの参拝マナー
パワースポットについて調べていると、神社やお寺が多いことに気がつくのではないでしょうか。
もともと神社やお寺は、神道・仏教とそれぞれの宗教と深く根付いた場所であり、古くから「お伊勢参り」などによって親しまれてきました。
さらに現代では、パワースポット巡りがブームになることで、歴史に疎い人でも神社や寺を身近に感じやすくなっています。
パワースポット巡りをしている人の中には、宗教についてあまりよく知らないという人もいると思いますが、最低限のマナーとルールだけでも理解しておくべきでしょう。
例えば神社では、次のようなマナーを意識して参拝する必要があります。
・鳥居をくぐる前に、本堂へ向かって一礼する
・手水舎で、両手、口を流したあと、漬かった柄杓の柄を洗う
・お賽銭を投げてから鈴を鳴らす
・二礼二拍手一礼をする
仏閣の場合は、次のようなマナーを守りましょう。
・山門の前であらかじめ一礼する
・神社と同様に手水舎で、両手、口、柄杓の柄を洗う
・お賽銭を投げ、頭を垂れて合掌する
どちらの場合でも、謙虚な気持ちと敬意を大切にしてください。
パワースポットには相性がある?
メディアでも紹介されるような有名なパワースポットについて「自分も一度は行ってみたい!」と好意的に考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、強いパワーがありそうなのにもかかわらず、実際に足を運んでみたものの「とりわけ何か感じることがない」「身近な神社と特に変わらないように感じる」ということもあるのではないでしょうか。
パワースポットについてどう感じるかは、人によって大きく違います。
例えば家族や友人など身近な人が「パワーがもらえるすごくいい場所だった、ぜひ行ったことがいい!」と語る場所であっても、自分にとっては何も感じない、ということもありうるのです。
パワースポットならばどんな場所でも、誰にとっても魅力的ということではなく、相性が大きく関係しています。
相性が悪いパワースポットの場合、何度も足を運んだり、強く祈ったりしても思うようにパワーを得られないことはめずらしくありません。
その場合、仕方ないと割り切って、改めて別の相性のいいパワースポットを探してみましょう。
実際に訪れてみて、心地よいと感じられる、エネルギーを実感できる場所こそが相性のいいパワースポットのはず。
理由は分からないけれどなぜか居心地がいい、懐かしい気持ちになる……というように、心に響くパワースポットを探してみてください。
パワースポットはどこに行けばいい?
パワースポットはたくさんあるため、これからパワースポット巡りをはじめる、というタイミングでは、どこへ行こうか悩んでしまうかもしれません。
そんなときはぜひ、自分の直感を信じてみてください。
写真を見て気になる場所、実際に行った人の話を聞いて強く惹かれる場所を探すことが、まさに「本来持っている力を引き出す」ことの第一歩となります。
もともと強いパワーを持ち合わせている人なら、「なんとなくここが気になる」というように、パワースポットに呼ばれることもあるんですよ。
また、恋愛成就、家内安全、健康祈願、商売繁盛といった、自分の希望や目的を加味して選ぶのもいいかもしれません。
もちろん、その場合にも相性の問題はあるため実際に足を運んで「合わない」と感じることもあると思いますので、まずは深く考えすぎる前に足を運び、自分自身の感性で魅力的な場所を探すことをおすすめします。
パワースポットですべきこと
パワースポットを訪れたら、何をすればいいのでしょうか。
そもそもパワースポットの多くは、当たり前ですが繁華街やレジャースポットではないため「これをする場所」という決まりはありません。
だからこそ、豊かな自然を実感し、心の赴くままに過ごすことが一番です。
例えばエネルギーをより敏感にキャッチするため、深呼吸を意識的にしてみるのもいいかもしれませんね。
ラジオ体操をするときのように腕を大きく広げ、空気と一緒にエネルギーを取り込んでみてください。
また、パワースポットの大地や水に触れたり、地域の美味しい食べ物を味わったりするのもおすすめです。
エネルギーをもらうだけでなく「ありがとうございました」という気持ちを持つことも忘れないでください。
パワースポットに出掛ける服装
パワースポットは、街中の公園や神社だけでなく、山や渓谷などに存在することもあります。
水辺の近くなど足場が悪い場合、滑りやすい場所を歩く場合、天気や気温がころころ変化する場合もあるため、上着を持って行ったり汚れてもいい服で行ったりすることをおすすめします。
ヒールやサンダルは避けて、歩きやすいスニーカーで下半身に負担を与えないようにしましょう。
街中のスポットであっても、エネルギーをもらう目的で、謙虚な姿勢で行くのであればあまりにもラフな格好は不適切です。
また神社仏閣では一般的に、帽子やサングラスも不適切とされています。
寒い日に上着を着たままで参拝するのであれば「着たままで失礼します」という気持ちを持つなど「神様に失礼のないようにする」という気持ちが大切です。